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真空管アンプ
2022-05-18 00:10:53  | コメント(12)
 先日画像だけ投稿したけど、「こんなのこのみてみんじゃ、余りにもカテゴリー違いだろう・・」と思って、そのままにしてました真空管アンプの写真に、何方からかタグ付けでショートコメントを頂いてましたので、もう少しきちんと取り上げてみまーす。

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 まずはうーんと昔に作った42(ヨンニ 奥の黒っぽい4本)という真空管を使ったアンプ。42は昭和初期に米国で開発された、主に電蓄(レコードを聴く為の装置)で使われた真空管で、これを左右チャンネル各2本、他に56(ゴーロク 手前2本)を左右各1本、6Z-DH3A(写真では見えません)を左右各1本、そして電源用に5AR4(これも写真では見えません)を1本の、合計9本の真空管を使った大き目のアンプです。専門的には5極管による自己バイアスA級プッシュプル式。
 パネルの電光文字は、黒い紙に白いレタリング文字を貼り付けてそれをコピーした物を、裏から豆電球で照らしています。最近この豆電球を明るいLED球に交換しましたので、文字が明るく鮮やかですが、明るすぎて写真ではつぶれてしまってます。


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 次は『全部ラジオ用部品で作る』と言うコンセプトで作ったワインレッドのアンプ。
 終戦直後に短い期間だけ日本で作られた、3Y-P1(前列2本)と言うラジオ用の真空管をメインにして、それに信号を送り込むのは、上の42アンプで使った6Z-DH3Aの初期型6Z-DH3(奥2本。左はノイズ遮断用の帽子を被ってます)です。左端は電源用の80HK(ハチマルエイチケー)で、合計5本の真空管を使ってますが、真空管以上に音の良し悪しを決定付ける出力トランスがラジオ用なので、音もラジオ並みです。でも少人数の室内楽をこれで聴くと、各楽器の位置がはっきり判ります。
 専門的には5極管固定バイアスシングル式。
 音は並ですが、外観はシャーシ(ケース)を下地塗料のサフェーサーを塗って磨いて、次に自動車用のワインレッドの塗料を塗って又磨いて、最後に艶出し塗料を塗って磨いて、ピカピカの鏡面仕上げにしました。


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 ついでにもう一台。うんと昔の粗大ごみの日に捨てられていたテレビから抜き取った12BH7A(左の背の高いやつ)をメインにして、それに信号を送るのは12AX7(右の低い方)の、たった2本だけを使ったミニアンプ。それぞれの球は中に2つのユニットが封入されているので、1本でも左右別々のステレオ回路が組めます。電源は半導体を使用。専門的には3極管自己バイアスシングル式。
 元々はヘッドホン用に試作してみた物ですが、結局ヘッドホンには使わずに、モノラル音声のテレビに繋いでるゲーム機の音声をステレオで再生する為に、このアンプを使用しています。
 
 3台ともキット(部品揃いセット)や、雑誌やネットの製作記事を参考にしたのではなく、回路まで自分で書いて作った100%自作品です。⇐こう書いたら「回路設計出来てカッコイイ」と仰って頂いちゃいましたが、真空管の基本回路はほぼ決まっていますので、後は使う真空管の型番に合わせて多少の数値を当てはめるだけなんです。赤い3Y-P1のアンプは、多少工夫していますが。


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 最後に真空管そのものの写真を。
 真空管ってガラスと金属の工芸品だと思うのです。それでいて優れた電子デバイスでもあるのが魅力です。この優雅なプロポーション! 5U4Gという電源用真空管で、これで400V230mA程の電源を賄えるんです。最初の42アンプの電源用の5AR4の代りにも使えます。
 独ウルトロン社製ですが、実際はたぶん露リフレクター社からのOEM供給品です。
 ガラス管の部分で高さ10cm程で、下の黒いハカマは2cm程です。結構大型の真空管です。


 と言う訳で、長々と好み語りしてしまいましたーー。
 でもねー、雲月はオーディオマニアじゃないです。アンプに掛けるお金があるのなら、ハイドンのCDを1枚でも多く買いたい人です。

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 ハイドン大好きだーーーーー!

塩谷 文庫歌 さんへ

 ニキシー管とは又マニアックなモノを・・
 あれで時計とか作れたら、いい感じの物が出来そうですが、そうなると表示部だけでなく、本体のデザインも上手く作らないといけませんね。

 雲月も以前、大阪日本橋のジャンク店で、ビデデッキか何かの蛍光表示部を使った時計セットを買った事がありますが、幾つもの系統の電源を用意しなくてはならない面倒さに、そのまま押入れで眠っています。
投稿者:雲月  [ 2022-05-20 15:45:57 ]


菖蒲田山椒 さんへ

 雲月の小学校の音楽室には作曲家の肖像画が古い順番に並んで掛けてあって、「音楽の父」バッハの隣が「音楽の母」ヘンデル、そしてその隣が「交響曲の父」ハイドンでした。
 ヘンデルは髪の長いカツラだから、小学生の頃は「恰幅のいいおばさん作曲家」だと思っていました(笑)
 同時代のバッハとの対比で名付けられたのでしょうけれど、何で「母」なんでしょうね~???
 でその隣がハイドンで、「隣同士」「は行」「片仮名4文字」ですので、何となくごっちゃになりそうなのは解ります(苦笑) 晩年に英国で大成功したって言うのも共通点ですし。

 よくご存じですね! 現在の真空管の生産大国の一つがロシアで、ギターアンプ用の真空管需要に上手く乗った様です。その後高級オーディオ用も手掛けて、成長した様です。
 雲月の家の棚にも、ロシア球は軍用のがっしりした巨大な物から、ギターアンプ用の小さいのまで、色々眠っています(苦笑)

 壊してしまったのですか・・ と思ったら、そのお話については、壊された方の人が語ってくれてますねぇ。

 1台目は黒く塗って、前面に紫半透明なパネルを立てましたので、紫半透明越しにヒーターの灯りが光って、未来感がありますねぇ。
 秋葉原はここ数年、東京に行く機会が無いので行ってませんが、大分お店が減っているみたいですね。地元の京都は全滅ですし、大阪日本橋もシャッターが目立っています。
 細かく「一」から作る人が減っているんでしょうね。そしてデジタルとなると、部品を集めての手作りはもう無理ですし・・
投稿者:雲月  [ 2022-05-20 15:40:29 ]


> 真空管を落として割った

ああ、あれは真空管じゃないです。

……ニキシー管です。
     ↑
  入手困難なほう

今はVFD管をArduinoで時刻表示するキットでお手軽に楽しんでます。未来っぽい。
投稿者:塩谷 文庫歌  [ 2022-05-19 00:36:37 ]


山椒でございます。

ハイドン。
ああ、音楽の母…。
違う違うそっちはヘンデル。
どっちも男だよ!
…なくらい疲れてます。

真空管アンプはカッコいいですね。
ドイツ製?真空管と言えば話題のあの国では?と思ったらOEMなるほどです。

結婚前、付き合っていた人の家で真空管を落として割ってしまった事があります。
ああ、よりによって手に入らないほうのやつを…。
結婚後、その罪滅ぼしのためなのかOEM品で電子工作をしました。

ここですよってリンクを貼ろうと思ったら…。

みてみん殺人事件で1人目の旦那は痴情のもつれで殺されてしまったのです。

しばらくして死んだと思っていた旦那に再会したのですが。

旦那にその話をしても
『わたしはたぶん2人目だと思うから』と記憶が曖昧です。

『再掲載すればよいと思うよ』と言ってあげようと思います。

ああ、くだらない過去の話をするなんて…。
やはり疲れていますね。

真空管アンプ良いですね。
1台目の謎の未来感もステキです。

秋葉原に行く度に立ち寄っていた寄っていた、ネジやら何やら
たくさん売っていたお店もなくなってしまいましたね…。
もっとそういうお店を大事にして欲しいです。



投稿者:菖蒲田山椒  [ 2022-05-19 00:30:41 ]


ちはや れいめい さんへ

 露骨に典型的な真空管アンプは、もっといかにも「ほらどうだ!いい音がしそうだろう?」みたいな、シルバーでスタイリッシュな尖ったデザインの物が多いのですが、雲月作品は黒紫だったりワインレッドだったり、クリーム色だったりと、見た目的に凝ってみました。でも音質は平凡です(笑)
 雲月的には、ガラス管の中でオレンジ色に光りながら、音楽が走り回っている・・って言う感覚が好きなんです。
投稿者:雲月  [ 2022-05-19 00:11:17 ]


厠 達三 さんへ

 はい。アンプ(amplifier)は日本語だと増幅器です。何を増幅するかと言うと、音声だったり電波だったり映像だったり色々ですが、普通に「アンプ」と言ったら、小さな微かにしか聞こえない音声信号を、大きなスピーカーからじゃーん!と聞こえる様に、大きくするのが仕事です。

 今では殆ど半導体で作られますが、半導体で増幅しても真空管で増幅しても、出て来る音はどうしても元の音と全く同じと言う訳にはいかなくて、僅かに電気の「味が付いて」しまう訳です。その付いてしまった味が自分の好みの味だった時に、人は「このアンプはいい音だ!」と言う訳です。
 人の好みですから、半導体の味が好みの人も居れば、真空管の味が好みの人も居る・・って訳です。
 雲月には違いが判りませんが、真空管アンプだと「自分で作れる」し、ガラス管の中で実際に動作している様子が見えるので、それで真空管好きなだけです。
 
 アンプも植物も、ついでに音楽も、自分で作って育てるから可愛いんです。

 ハイドンは、派手さや艶っぽさやロマンチックな所が無いので、音楽史上では大変重要な作曲家ですが、日本では余り人気がありません。
 一番有名な作品は、当時の帝政オーストリア国歌で、これは歌詞は変更されましたが、現在ではドイツ国歌に使われています。ですからオリンピックでドイツ選手が金メダルを取ったり、ドイツ政府の要人が来たりした時には、必ずハイドン作曲の国歌が演奏されます。
 それ以外では交響曲第94番「驚愕」や101番「時計」が、一度は耳にした事があるメロディだと思います(どちらも第二楽章が有名) でも交響曲ですからどちらも全曲通しで聴くと25分程掛かりますよー。
 他には、終盤でオーケストラの奏者がどんどん退席していって、最後はたった2人だけが演奏を続ける交響曲45番「告別」とかも有名です。
 雲月が一番好きなのは弦楽四重奏曲「ラルゴ」の第二楽章。もう言葉を失う程の美しさです。
 そうそう、「ハイドンのセレナード」と言う曲も有名ですが、これは最近の研究では贋作らしいと言われてて、以前ほど演奏される事は多くないみたいです。綺麗で可愛い曲なんですけどねー。

 真空管の役目ですか? 音声や電波や映像や信号を、発生させたり大きくしたり、変換したり制御したり・・と、エレクトロニクス全般ですが、アンプの場合は音声信号の増幅と、電源部分の直流の作り出し(整流と言います)です。
 
投稿者:雲月  [ 2022-05-18 23:56:27 ]


四季 さんへ

 どれも性能は大した事ないのですが、見た目は結構拘って作りました。
投稿者:雲月  [ 2022-05-18 23:16:19 ]


塩谷 文庫歌 さんへ

 蛍光表示管なんか使ったら、たぶんそれだけでこのアンプの製作費は、3倍程にもなっていたと思いますし、それ以前に使い方が解りません。

 文字表示も、今みたいにパソコンで割と何でもプリント出来る訳じゃなかったので、レタリングした文字原稿を持って、あちこちのコピーサービス店をハシゴして、一番トナーのカーボンが濃くて真っ黒になった物をパネルに貼って、裏から豆球で照らしました。左のが緑色なのは、もちろん緑色のプラスチック板を重ねているからです。こういう工夫をしていくのが、自作の楽しみですし、その辺りは塩谷さんも解って頂けるんじゃないかと思います(^o^)丿

 ワインレッドは、性能より見た目重視で作りました。ヒーターの灯りが映り込む様に、ピカピカに磨きました。実用アンプとしては最小限ですので、「ちまちまっこ」と名付けました(#^.^#)

 真空管の用途は、5U4Gは電源の全波整流用のツインダイオードです。56、6Z-DH3(A)、12AX7、12BH7Aは信号の増幅用で、12BHAは大き目の信号も扱えますので、音声出力にも使えます。と言っても本来の出力用じゃないので、出力は0.5Wもありませんけどね。
投稿者:雲月  [ 2022-05-18 23:14:33 ]


これが真空管アンプ!
初めて見たー。かっこいいスッゲ━━ヾ(*゜Д゜*)ノ゛━━ェェ♪☆
投稿者:ちはや れいめい  [ 2022-05-18 19:25:15 ]


厠でござる〜。

いや〜、確かにみてみんではカテゴリ違いかもしれんでござるがいいと思うでござるよ。こういうのが好きでタマラン理系な人も多いでござろうし。ちなみに拙者は理系を自負してるけどチンプンカンプンでござる。

アンプとはなんぞや? スピーカーではないのでござるか?

てなわけで検索しますると増幅器らしいでござるな。何を増幅するのかまでは理解が追いつかなかったでござる。

真空管とはこれまたレトロチックな響きでござる。今ではほとんど骨董品扱いされてる感があるでござるが真空管じゃないとダメ! っていう音質マニアな方も根強いらしいでござるな。
雲月殿がお花とスピーカー系に強いのは……どちらもオンシツが重要でしょう。厠っちです。

ハイドン……名前は有名だけどどんな曲かはよく知らんでござるな。後日クラシックサイトで落として勉強しておきますでござる。できれば雲月殿オススメセレクションとかあれば助かるでござる。


ところで真空管って、一体どういう役目なのでござろう?
また検索しときますでござる……

投稿者:厠 達三  [ 2022-05-18 19:09:10 ]


色々かっこいいですね!
投稿者:四季  [ 2022-05-18 01:02:44 ]


設計からというのが凄いですね…真空管、そんなに簡単なものじゃないですよ。( ノД`)
パネルの電光文字もアナログでしたか。
VFDディスプレイ、なんて豪華な部品構成と思ってました。

ワインレッドのアンプ。
この見た目で音もラジオ並み、かわいい。(^-^;

12BH7Aは実用一点張りの機能美がありますけど。
5U4Gの優雅さは格別ですねぇ。
このヒーターが赤く灯るのか…たまんないッス。
説明読んでもなにに使うのかはサッパリわからないんですけどー!( ノД`)
投稿者:塩谷 文庫歌  [ 2022-05-18 00:48:00 ]