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ある日気付いた時には、膝位の高さにまで芽が育っていましたので、はっきりと鳥が運んで来たのだと断言は出来ませんが、隣近所には木槿がありませんので、鳥しか考えられません。ブロック塀とセメント敷き通路の間の20cm程の隙間の土の部分に、上手く種子が落ちた様です。
梅、槇(まき)、紅葉、山椒、木槿と、背丈より高い木が植わっていますので、夏は涼しい木陰を作ってくれます。
お気付きの様に、はるひは涙を流していますよ。
これは⇓こういうシーンです
「女神さ・ま・・?」
(奴隷娘はるひよ・・あなたの知恵と勇気に溢れた日頃の行いは、全て見ております。その知恵と勇気と、そしてあなたを助ける人々の力を借りれば、望みは必ず叶います。)
「はい、女神様。」
はるひは屋根飾りの女神を見上げ、そして頷いた。
(拷問魔王ヴィツペレジウスやその部下たちの力は強大です。ですがあなたの力は日を追うごとに強くなっていきます。これからもあなたの所有者と協力者を信じて力を尽くせば、お友達は必ず助け出す事が出来ます。)
「はいっ、女神様。」
(そしてその後には、あなたの望む未来が訪れる筈・・)
「私の望む未来って・・ご主人さまと一緒になる事です。」
(知ってますよ、はるひ・・)
「えへへ・・女神様ぁ・・」
はるひの目に涙が溢れ、月の光にキラキラと光った。
(自分と、周りの人達を信じて進みなさい。あなたを妨げるものは、必ずや打ち砕かれます。)
「はい、女神様。」
はるひは女神飾りを見上げ、手を合わせて暫くの間感謝の祈りを捧げた。
月の光に照らされて涙を流す半裸のはるひの姿は、それこそが女神かと思えるほど美しかった。