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大文字送り火
2022-08-16 22:28:04  | コメント(14)
 大文字の送り火でした。
 直前になって強い雷雨になって、観に行けるかな~と心配しましたが、点火時間の午後8時の10分前に雨は止んだので、念の為に傘を持って、徒歩5分の賀茂川の堤防へ・・
 雲月の家の近くからは、「大」と「舟形」が見えます。

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 「大」はちょっと遠くて稜線が見えませんので、描き込んでみました。

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 こっちは舟形」です。これは近いので火床が個々に分離して見えます。
 送り火は他に「左大文字」(「大」の字)、「妙法」(「妙」と「法」の文字)、「鳥居形」(鳥居の形)があります。妙法と左大文字も距離的には近いのですが、山の向きの関係でこの辺りからは見えません。

 大文字送り火は、お盆で家に帰って来ていた故人が、あの世に戻る時に暗くて迷わない様に炊く明かりですので、宗教的な行事です。
 日本の各地に似た様な行事があるかと思いますし、それぞれ言い方は違うと思いますが、京都では「大文字焼き」とは絶対に言いません。時々そう呼ぶ人が居ますが、マスコミが関東の行事と混同して言い出した呼び方です。最近は大分減ったみたいですが京都で「大文字焼き」と言うと、ものすごく顰蹙を買います。

 という訳で、故人を偲ぼうと賀茂川の橋の上にまで行きました。所がすぐに雨が降って来ましたので、故人を偲ぶ間もなく早々に引き上げて来ました。

 さっきも書きましたように、この辺りは舟形が近いです。あの世に戻る故人は、暗い足元に注意して歩かないといけませんが、北区の住民だった故人はこの舟に乗って帰れるので、20:10の出航時間(点火時間)に乗り遅れさえしなければ、とても楽ちんに帰れる筈です。

 今回は『はるアド』絵は無しの回です。

 

とりるちゃんへ

 読み方は「だいもんじ」でいいですよー。実際には市内を囲む様に「大」の文字が2か所、「妙法」の文字、「舟の形」、「鳥居の形」の五つがありますので、「五山(ござん)の送り火」と言うのが正式名称です。

 花火の様に色とりどりではなく、オレンジ色の素朴な色の火ですし、亡くなった人を思い出しながら見る人が多いので、余り大きな歓声が上がる事はなく、「あ、点いた・・」とか「ほぉーー・・」等と、割と静かな感じです。
 舟はたぶん、各地で行われる精霊流しと同じ発想なのだと思います。
 火は15分程で段々と消えていきますので、「あー・・これであの人はまたあの世に戻って行っちゃった・・また来年ね・・」って思って、時々振り返りながら、しんみり見物場所から帰るのです(´ー`)
投稿者:雲月  [ 2022-08-19 06:50:28 ]


八葉です。

八葉も大文字焼きかと思ってました。
おおもじの送り火って読むのかな?だいもんじでもいいんだろうか・・・

テレビとかで時々見るけどお舟もあるんですね~
花火とは違って静かな感じなんですね。
亡くなった人が帰って来てまた戻る船なんですね。ロマンチックですね~
投稿者:八葉 とりる  [ 2022-08-18 18:44:04 ]


ちはや れいめい さんへ

 昔の人は火に対して、今より何倍もの畏怖の念を持っていたのだと思います。と同時に神や超自然に通じる様な力も感じていたのでしょう。

 暗闇の夜空に音も無く、ぽぅ・・っと次々に浮かび上がる炎の文字や形は、見つめていると、目から体の中に不思議な力・・否、力と言うよりは音声の無い声の様な、何らかの波動が入って来る様な、そんな感じがします。

 死も冥界も神も超自然も、何もかもが今より身近だった頃の、人々の素朴な世界観が伝わって来るような気がします。
投稿者:雲月  [ 2022-08-17 23:20:53 ]


厠 達三 さんへ

 はい、厳かな宗教儀式ですよー。
 
 ウチは別に旧家でも何でもなく、更に京都生まれでさえないので、地元に根差している訳でもないので、お盆の行事と言っても、仏壇への供え物がちょっと増えて、お墓参りに行く程度です。でも祖先を想う気持ちは、何処の地方でも同じだと思いますし、外国でも「死んだ故人が一時的に帰って来る期間」という考え方がある国は多いみたいです。
 仰る様にそれだけ昔の人は死と隣り合わせだったのだろうと思います。ちょっとした病気や怪我でもすぐ命を落としたり、或いは為政者の横暴だったり・・

 周囲の山に火で文字や形を描く・・ 途方もないスケールの事を、昔の人は考えたと感心します。山に囲まれた盆地ならではの着想だと思います。
投稿者:雲月  [ 2022-08-17 23:12:35 ]


ごんたろう さんへ

 コメントありがとうございます。

 最初に要所要所にポッと火が灯り、それがパラパラっと延びて行きます。1分程で全体に火が回って、文字や形になります。
 花火やイベントと違って、何の音も無く静かに暗闇に浮かび上がる形は、言葉を失う程綺麗ですよー。
 機会があればぜひ観にいらして下さいませ。
投稿者:雲月  [ 2022-08-17 22:58:59 ]


送り火、すごいです(*゜Д゜)*゜д゜)*゜Д゜)オォォ...
故人をお見送りするための儀式、神聖な火は見ていると厳かな気持ちになるというか心が落ち着く気がします。
投稿者:ちはや れいめい  [ 2022-08-17 20:29:40 ]


厠でござる。

拙者も大文字焼きって思っててお祭りイベントか何かと思い込んでたでござる。

京都に縁遠い人間にはありがちなのでござろうな~。
いかに無知だったか再認識させられたでござる。

お盆って前段階の準備からして気分を盛り上げつつかなり面倒なイベントでもあるのでござるよな。
でもそれを乗り越えて肩の荷が下りると気分が切り替わるのでござりましょうな。

昔の人の智恵でござりましょうな。拙者はまだ言う程故人が身近にいないのでそういう経験もあまりないのでござるが。
そう考えると長生きも結構損でござる。

昔の人はそうやって死も身近に置いてたのでござりましょうな。
そうすることによって人との付き合いも悔いのないようにできるだろうし、相争うことも避けようとしていたのかも知れませんでござる。

大文字送りも千年の都で育まれた文化でもあるのでござりましょう。
投稿者:厠 達三  [ 2022-08-17 19:51:45 ]


こんばんは、はじめまして。
ごんたろうと申します。
送り火ってこんなに綺麗なんですね。
いつか見に行ってみたいです。
投稿者:ごんたろう  [ 2022-08-17 18:49:29 ]


みなはら さんへ

 コメントありがとうございます。

 山火事の危険を押しのけてまで、山に壮大な火の文字や模様を掲げた昔の人は、たぶん赤く燃える火に対して、何か不思議な力を感じていたのだと思います。
 
 去年は近畿地方の8月は、30度に満たない様な涼しい日がずーっと続いて、夢のような快適さでしたが、今年は35度越え日ばかりでヨタヨタです(>_<)


 あ、そうそう、以前みなはらさんのサボテンに「白檀ですね」と申し上げましたが、8/14日のサボテン写真を拝見しますと、右の鮮やかな緑色で細い方が白檀ですね。すみませんでした。左のは、ウチにも以前あったのですが名前は忘れてしまいました。
 白檀は栽培は簡単な筈なのですが、ウチのは指みたいなのが1本だけの「細々」状態です。

 青い朝顔の色が深い青で素敵です。青系は涼し気でいいですねー。
投稿者:雲月  [ 2022-08-17 15:43:54 ]


菖蒲田山椒 さんへ

 他の地方の行事には「大文字焼き」と言うのが正式名称のイベントもあると思います。それはそれでいいと思いますが、京都のはそう呼ばないで下さいねー。

 大文字の送り火は、観る人の状況と気持ちによって全然違うんですよね。子供の頃は単純に「わぁー!点いた! 綺麗! ここからだとよく見えるねー! すごーい!」 みたいな感じですし、観光で来ている人もそうだと思います。
 でも大人になって身近な人が一人去り二人去りしていくと、お盆とかが単に「休み」じゃなく感じられる様になりました。

 そちら様は今年のお盆は色々慌ただしかったかと思います。段々と「冥界」に知り合いが増えて来るのって、何か感慨深いですよね。
 そして17日になるとパッと元の生活に戻るのも、何か奇妙な感覚です。
投稿者:雲月  [ 2022-08-17 14:49:23 ]


ながぶろ さんへ

 山の斜面の木を切り倒して整地して、火床を作って薪を担ぎ上げる・・
 壮大なスケールの事を実現してしまった昔の人の、祖先に対する敬愛の念がすごいです。

 京都の様々なイベントの中には、観光要素の大きな物もありますが、この送り火は観光要素は殆んど無いと思います。まあ昔、屋上ビヤガーデンとかが盛んだった頃には、お店にとっては客寄せの大きなイベントデーだったとも思いますが。
投稿者:雲月  [ 2022-08-17 14:34:35 ]


おはようございます。

送り火は幻想的ですね。
いろいろと想うことの多い夏でした。

夏というと、酷暑の印象が強くなりますが(^_^;)

見せて頂きまして、どうもありがとうございました。
投稿者:みなはら  [ 2022-08-17 06:45:55 ]


山椒でございます。

大文字焼きと言ってしまいそう。
送り火ですね。気を付けねば。

気が付いたらお盆が終わってました…。
今までにない夏でした。

送り火も見せていただいたことですし。
いつも通りの生活に戻さなければいけませんねぇ。
投稿者:菖蒲田山椒  [ 2022-08-17 01:41:41 ]


大文字焼きお口チャック気をつけねば
昔天外魔境というゲームのエンディングで出てたのでずっとめでたい系のものなのかなぁとおもってとりまひた


投稿者:ながぶろ  [ 2022-08-16 23:10:27 ]