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台風来ないで!お願い!あっち行って!
2022-09-18 15:02:21  | コメント(8)
 すごーーーく強大な台風がじわじわと近付いて来て、不安です。
 雲月の家は結構古くてあちこち傷んでいるので、そんな大きな台風に直撃されたら、被害が出るかも知れません。3年ほど前に近畿地方を直撃した大型台風の時は、屋根瓦が吹き飛ばされる被害が出ました。
 予想進路が更新される度に、少しずつ北よりに(京都からは離れる方向)なって行ってますので、このまま外国に逸れてほしいです。でも現在の時点で既に外側の強風圏入りしてます(;_;)

 とりあえず傷んでいる所は補修して、月下美人の鉢植えは風当たりが弱そうな所に移しました。重いんですよーこれ・・
 その月下美人は、先日2回目の開花の後、幾つもの次の蕾が着いていて、「夢の年3回咲き実現か?」と期待しましたが、3回目の蕾は全然成長しないまま、今日までにほとんど落ちてしまいました。
 写真は今月初め頃の様子ですが、ここに写ってる蕾はほぼ全部落ちました。


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 お次は今週の『はるアド』絵。今週はちょっと哀しいお話しです。
 魔法防御城ラインを無事越えて、もう200年間誰も立ち入った事の無い、ノルト半島最北端エリアに進んだはるひ達3人は、廃墟の城跡で、孤立したまま滅亡を迎えようとしているネブラオミネム(原住獣人民族)の最後の2人を見付けます。
 はるひ達はその2人から目指す目的地「カウキマ」の有力な情報を得ますが(有りがちな展開 笑)、ネブラオミネムの2人はそれを伝えると、「自分たちの遺体を城裏のドリーネ(窪地)へ葬って欲しい」と告げて息を引き取ります。


 「虹ノ泉・・ココカラ北東ヘ2日ノ・・森ノ中・・」
 「北東に2日歩いた所にある森の中に・・在ると言う事か・・」
 「イェク・・ソウダ・・」
 アインバッハが地図を広げてその辺りに印を付けた。

 「最後ニ ネガイヲ・・キイテ・・クレナイカ?」
 必要な事を伝え終わった安心感なのか、エピルの力は目に見えて弱っていった。
 「何だ?」
 「オレト・・サムエノ・・遺体ヲ・・ コノ城ノ奥ノ地ノ穴ニ・・入レテ欲シイ。ソノ穴ノ下ハ・・ホラアナ・・ワレラガ・・ミナ・・ソコニ・・ネムッテル・・ 最後ノワレラ二人ハ・・穴ニ 入レテクレル・者ガ・イナイト・・アキラメテ・・イタ。」
 「解りました。 この『ネブラオミネムの仲間の証』と一緒に入れて差し上げます。」
 クラウドは『ネブラオミネムの仲間の証』をエピルの武骨な手に握らせた。
 「オォォ! ワレラ一族ハ・・孤独デハ・・ナクナッタ! |メルガオー《ありがとう》・・|メルガオー《ありがとう》・・|メルガオー《ありがとう》・・」
 エピルは目から涙をボロボロ流しながら、感謝の言葉を述べ、先程サムエが呟いたのと同じ祈りの言葉を呟いた。
 「|デア・サルヴェ《Dea, salve》・・|アミマム《animam》・|メア《meam》・・」
 (女神よ、私の魂を迎え給え)
 「|デア・サルヴェ《Dea, salve》・・|アミマム《animam》・|メア《meam》・・」
 「|デア・サルヴェ《Dea, salve》・・|アミマム《animam》・|メア《meam》・・」
 エピルは祈りの言葉を三度繰り返すと、息を引き取った。

 魔法城の防御線が復活して他所との交流を絶たれ、200年間孤独に一族を保ち続けた悲しきネブラオミネムが、その長い孤独な期間の最後に、自己の存在の意味を見出し、ネブラオミメム全体の希望を持って、女神の許へと旅立った。

  「こんな暗い所で200年間他の誰とも会わずに、少しずつ人数を減らして、最後は二人だけで30年も・・ なんて悲しい人達なのでしょう・・」
 三人はその場で祈りを捧げた後、サムエとエピルの亡骸を丁寧に地上に運び出し、城の奥の陥没地の縁まで運んだ。
 「ここの事だろう・・」
 城の基礎や石垣ごと崩れている先には、草に覆われて漏斗状に落ち込んだ深いドリーネが、地の世界への入口の様に口を開けていた。縁には石を積み上げたケルンの様な物が幾つも作られていた。
 「恐らく・・この石の積み上げが、彼らの墓標なのだろう。」
  「ご主人さま、サムエさんとエピルさんの分を、積み上げてあげましょう。」
 「勿論だ。石は城跡に幾らでもある。」
 三人は城の崩れた部分から何度も石を運び、一際大きな石積みを作り上げ、そこに辺りに咲いている僅かばかりの野草を供えた。
 「女神よ、寂しきノルトの北端の地を200年間守り続けたネブラオミネムの最後の二人の魂を、その身許に迎え給え・・」
 パァーーーン!
 パァーーーン!
 パァーーーン!
 アインバッハが弔砲として拳銃を3発、空に向けて放った。
 それから三人で先ずサムエの亡骸を、草に覆われたドリーネの斜面にゆっくり押し出した。

 ズザザザザァァァーーーー・・・
 サムエは斜面の草の葉の上を滑りながら、ドリーネの穴の中に消えて行った。
 次にエピルの右手に『ネブラオミネムの仲間の証』を握らせて、離さない様に布を巻き付けた後、同じ様にドリーネに押し出した。
 ズザァァァァーーーーーー・・
 エピルも、彼らの祖先たちが眠っている筈のドリーネの中心の深い穴へと消えて行った。

 ヒュゥゥゥゥ・・
 一陣の風が、草に覆われたカルスト台地を吹き抜けていった。
 ・・・・
 ・・・・・


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  「あ・・ご主人さま・・ 今の風は・・」
 「うむ」
 クラウドとアインバッハが頷いた。
  「エピルさんとサムエさんが、天に昇っていったんですね。」
 「そうだろう。」
 「某もそう思いまする。」


 という訳で、本文の一部をそのまま載せちゃいました。


 とにかく台風逸れてくれーーーーーーー!!

 

厠 達三 さんへ

 今日の夕方頃に「絶賛真っ只中」と言う事は、夕日が綺麗な湖が在る県か、二十世紀梨が名産な県辺りでしょうか?
 
 そして京都市は今は一番接近していて、暴風圏に入っている筈なのですが、ことらも風は全く無くて普通の雨の夜です。同じ京都府でも日本海側の舞鶴辺りは、少し荒れている様ですが。ただ蒸し暑くてクーラー稼働中です。

 気圧も980hPaで最大風速30m/sと、かなり弱って来ている様で、このまま何事もなく若狭湾沖を通過していって欲しいです。

 雲月家は京都市在住と言っても、昔からの京都市民じゃないですし、近畿ですらありません。雲月城(笑)も昭和の築城ですし。

 月下美人は一鉢だけですよー。でもその一鉢が背丈を越えてしまって、持て余し気味です。剪定すればいいのですが、生き生き育ってる植物を切るのが出来ないんですよ、雲月は。

 それでもこの月下美人は今年の春に少し切ったんです。
 でもねー、その切り落とした枝を地面に挿し木なんかするもんですから、今は地面にも月下美人が生えているんです(苦笑)
 地面に植わっていますので、防寒のしようがないので、冬には枯れちゃいますけどね(;_;)

 今回のはるひ達が、エピルとサムエの亡骸を葬る行動は、何回か後でちょっと関連付けられます。
 「滅びゆく一族の最後の一人は、お墓に埋葬してくれる人が居ないんじゃないか?」という、ちょっと哀しい疑問から思い立ったエピソードです。
投稿者:雲月  [ 2022-09-19 23:21:38 ]


厠でござる。

♪ワタシの~お墓の~ま~えで~

失礼、今ちょうどそんな歌詞の出るお話を書いていたもので。


当地はいま現在絶賛台風通過まっただ中でござる。
ただ心配したほど風も雨も大したことないでござるな。
この分なら京都も大丈夫ではござるまいか。油断はできないでござるが。

雲月殿のお家は古いのでござるか。
京都で古いと言ったら鎌倉時代あたりを指すのでござるかな?
もしかして結構いいとこのお嬢様なのでござろうか?
考えてみれば月下美人の鉢をいくつも置いておける庭なんて京都では維持するのも大変なのではござるまいか。
今までの数々の無礼、平にご容赦くだされ。

はるひちゃんとクラウド君の行くところ、多くの人の浮かばれない魂が救済されるでござるな。
投稿者:厠 達三  [ 2022-09-19 17:16:55 ]


菖蒲田山椒 さんへ

 今回の台風は遥か先の北海道まできっちり狙いを定めているみたいですね。北海道の方々は、雪と違って台風には慣れていらっしゃらないと思いますので、色々ご不安だと思います。
 色々お野菜を育てていらっしゃるので、風も心配ですね。
 ホント、左方向へ逸れて欲しいですねー。

 わおおー!はるアドをブックマークして下さったのですか! ありがとうございます!!
 今週は幾分唐突な感じもありますが、ちょっと哀しいお話しで、挿絵に描いたシーンは、少し前からの流れを読んで頂きたかったので、本文をそのまま載せちゃいました。
 風がひゅぅぅ・・と吹いていくシーンって、好きなんですよ。

 村人の数だけ鐘を鳴らす・・ 1stステージでのメルク村でのお話しですね。憶えて頂いててとても嬉しいです。
 あのお話は雲月なりに結構念入りに考えた内容で、最もRPG風に仕上がったエピソードだと思っています。
 夜明け間近の村に鳴り響く鐘の音で、一人ずつ呪いが解けていくシーンは、それまでの重苦しい雰囲気が晴れていく感じを、上手く表現出来たかなーっと思っています。
投稿者:雲月  [ 2022-09-19 00:38:07 ]


塩谷 文庫歌 さんへ

 伊勢湾台風は、高潮で集落が見渡す限り水に浸かっている写真を見た記憶があります。幸い京都市は内陸なので、高潮はあり得ませんが、家から200m程の所を、市内を縦貫して流れている賀茂川と言う川があります。これが溢れたらとんでもない事になります~。
 でも溢れるとしたら、この辺りより20~30m標高の低い市内中心部が先だな~(´ー`)

 赤ちゃんの取り違えの話は、どこかで聞いた事がある様な気がしますが、全然覚えていませんので、台風とどう関係があるのか、ごめんなさい、解りません。

 ま、とにかく台風は左に逸れて欲しいです。、
投稿者:雲月  [ 2022-09-18 23:45:43 ]


山椒でございます。

現在21時、鹿児島に台風が上陸しました。
勢力も強いままです。
予想進路が日本列島を縦断するそうで、ご丁寧に北海道まで通って行ってくださる。
気が向いて左へ行ってくれないかしら…。
我が家も一軒家なので心配なのです。
どうか何事もおきませんように。

はるひちゃん、読みやすいように、山椒はオトナの扉を開きました。
ブックマークが出来たという事です。
ちょっと今は読みに行けてないのですが…。
今回はこうして一部ですが、ここで読めました!

村人の人数分だけ鐘を鳴らす話もありましたねぇ。
あれも悲しいお話でした。
投稿者:菖蒲田山椒  [ 2022-09-18 21:14:21 ]


伊勢湾台風くらいだって山椒さん言ってましたねぇ。

伊勢湾台風の被害規模といえば、赤い運命のOPですね。
赤ん坊のを取り違えた経緯かなんかのやつ。
怖いですね、良いトコのお嬢さんが犯罪者の娘になるんですよ。
記憶曖昧ですけど。

...これ、何の話だっけ?
投稿者:塩谷 文庫歌  [ 2022-09-18 21:11:02 ]


とりるちゃんへ

 ニュースで映し出されている、猛烈な暴風雨に襲われている鹿児島や宮崎の町の様子を見ると、「あんなのが直接こっちに来たら、ひとたまりもないよぉぉぉ」とビビッています。

 これ書いてる17:14時点で京都は、灰色の雲に覆われて、木の葉っぱがザワザワと揺れていますが、木自体が揺れる程ではない程度の風が吹いています。雨はほとんど降っていませんが、たぶん今夜から明日にかけては、強くなっていくんだろうなー。

 頼む~! 台風丸は取り舵(左舵)一杯で進路左へーーー!

 
 月下美人は肥料は時々あげてますが、植木鉢の中の土には、もう余り養分が残って無いのかも知れません。背丈を越える植木を直径と深さが30cmの植木鉢に植えてるのは、鉢が小さ過ぎるんですけど、これ以上大きな鉢にするのは、移動を考えると無理なんです。


 今週のはるアドは、ちょっと哀しい見せ場のシーンでしたので、本文の一部をそのまま載せちゃいました。
投稿者:雲月  [ 2022-09-18 17:46:01 ]


八葉です。

台風恐いですね。大きな被害にならなきゃいいけど。
月下美人は蕾落ちちゃいましたか。たくさん咲いたし、夏も終わるし、仕方ないのかな?

はるアドを丸々掲載ですか。
一部分だけだからよく分からないけど、悲しいお話なんですね。
投稿者:八葉 とりる  [ 2022-09-18 16:33:55 ]